JR高槻駅は高槻市の玄関口です。
その駅北側のペデストリアンデッキ(駅からアルプラザや西武百貨店に接続している歩道橋)を
毎日の通勤通学、買い物など、日常利用されている方も多いと思います。
また、観光シーズンには、ここから摂津峡や神峰山寺などへ多くの来訪者があります。
来訪者にとってはJR高槻駅を出て初めて目にする光景かもしれません。

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そのペデストリアンデッキの一角の様子が少し変わりました。(写真撮影:平成22年4月10日)
私もバスをよく利用しますので、このデッキを通るとき気になっていた「モクモク」が無いのです。

今まで、たばこの吸い殻はここに捨ててください、として置いてあった灰皿の周囲には、
そこを喫煙所と勘違いした人の溜まり場になっていました。
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ここに、灰皿の代わりに「受動喫煙防止」の看板が設置されていたのです。
すると、土曜日の昼間でしたが、喫煙する人の姿はなく、
地図を眺める人や、子供達をはじめ待ち合わせやくつろいでいる人が増えたのです。
何だか、今まで煙人(タバコを吸う人)に占領されていた公共空間を市民が取り戻した、そんな気がしました。
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また、少し西武側に行ったところにも灰皿が置いてあったのですが、ここも撤去されており、
女性達が集まっていました。
何だかよく分かりませんが「春だな~」っていうすがすがしい気持ちになりました。
華やいだ雰囲気は、高槻の玄関口として、とても重要なことだと思います。
「受動喫煙防止」の看板という、ちょっとした工夫で人の行動(習慣)がこれほど変化するとは、
なかなかおもしろいと思いました。
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このちょっとした工夫、「お金」ではなく「知恵」を使うというのは、以前にお知らせした
地下道の黄色いセンターラインでも同じような行動変化がみられたと思います。
(参照:「地下道は自転車を降りて押しましょう」
強制的に変えるのではなく、あるちょっとした工夫により行動心理に変化をもたらせる、
このような取り組みが必要だと思っています。