平成20年1月に指定された「自転車通行環境整備のモデル地区」の一つである
兵庫県西宮市の国道2号の一部が完成しましたので、
整備前と整備後の改善点等についての感想です。

【整備前:一般部】
B1_20110428082323.jpg
【整備後:一般部】
A1_20110428082323.jpg
【主な改善点】
○有効幅員を広くした
・横断防護柵は最低限必要な箇所のみ残し、出来るだけ撤去した。
・植樹(低木:さつきつつじ)を地覆類にして圧迫感を無くした。
○乗入口における注意喚起
・民地側から出る車に対して舗装ブロックの色で「停止線」を示した。

【整備前:バス停】
B2.jpg
【整備後:バス停】
A2.jpg
【主な改善点】
民地側から歩行空間、自転車通行帯、車道側にバス待ちスペースとすることで、
「歩く」「走る」「待つ」空間が明 確化され危険な状況は少なくなったように思われます。

【整備前:交差点】
B3_20110428082323.jpg
【整備後:交差点】
A3_20110428082348.jpg
【主な改善点:交差点】
歩行者の溜まり空間、自転車の通行帯を舗装色を変える誘導(空間の棲み分け)することで、
歩行者の安全性、自転車の走行性が向上していると思われます。

【整備前:小交差点】
B4.jpg
【整備後」小交差点】
A4_20110428082348.jpg
【整備後:小交差点の植樹帯工夫点】
A4a.jpg
【主な改善点:小交差点」
・植樹帯を四角から片側に丸みを持たせて、歩道側から自転車通行帯にシフトしやすくした。


【更なる改善案】
自転車走行の連続性や歩行者への注意喚起をさらに向上させるため、
以下のような整備イメージ(CGによる合成写真)はいかがでしょうか。

○交差点内の自転車通行帯の着色により、自転車の走行空間を明確にするとともに、
車の左折時など巻込み時における自転車走行空間認識を高め、
車と自転車事故削減効果が期待されると思います。
1.札場交差点のコピー
(フォトモンタージュ)

○バス停や小さな交差点においては、自転車マークや減速マーク、「バス停注意」等、
路面標示等のサイン計画を施すことにより自転車運転者に注意を喚起する。
2.夙川バス停 3.西宮戎バス停
(フォトモンタージュ)