フライブルクは人口21万5千人程(2005年)で、高槻市よりも人口規模の小さな都市である。
1960年代から公共交通整備、太陽光発電など環境保全に取り組んでおり、環境都市として近年有名になりつつある。

写真左は、旧市街の中心部に位置し、LRT(路面電車)の5路線すべてが交差する重要な交差点である。(LRTを運営するVAGのセンターがある)
トランジットモールで車が進入してこないため、大規模な交差点でも人々の往来で賑わっている。
交差点でありながら目立つのは「人」である。
LRTが交差する割には架線もそれほど目立たず、照明や信号などの柱、看板や標識も少なく良好な景観を形成している。
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右上写真及び以下の2枚の写真は、市場の様子である。
大聖堂の周りの広場に火曜日と日曜日を除いて、朝10時から市が立つ。
近郊の農家の人が自分のところで収穫した野菜やパン、乳製品など食生活に密着した物を売りに来る。
屋台には必ず、出店者の名前、住所、連絡先を記した看板がぶら下がっている。
ここでは、ごみを出さない売り方、買い方というものがあることを実感できる。

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車が入り込まない空間というのは実に「豊か」であり、人々の「いろいろは表情」「会話」などを生み出す。
中心市街地の活性化とは、このようなことを言うのではないだろうか。