西武近くの西国街道から始まり、順調に整備が進んでいる自転車通行帯。この線が引かれた道路では、着実に車道の左端を通行する自転車が増えているようです。可視化されていて規則が初めて伝わる層にも届きはじめているようです(この点はJR高槻駅地下通路の歩行区分ができた時と共通です)。摂津富田駅に歩いて通勤しているメンバーによると、自転車による歩道上の暴走が減り、安心感が増したそうです。少しづつですが、社会が変わってきている実感がありますね。
最近整備されたという自転車専用帯を確認するため、日吉台芥川線へ行ってきました。矢印や自転車等の路面標示にはチョークの線がまだ残っていました(写真)。

こちら部長室には今後の整備計画図が示されています。それによると、芥川小学校方面から真上を経て緑ヶ丘病院に向かう市バスの通る道路にも自転車通行帯が整備されることになっています。通ったことのある人はわかると思いますが、この道は歩道もない2車線を自動車が我が物顔に通る「歩行者地獄」で、塾や保育園もあり、目を覆いたくなるような後進性が展開されている高槻の恥部の一つです。ここを人間にふさわしい都市空間とするには、(道路拡幅というクルマ最優先の方法ではなく)自転車通行帯以前の問題として、自動車交通を一車線一方通行とし、真上1丁目交差点方面、殿町交差点、真上3丁目交差点を結ぶ三角形のネットワークで車を流すしかないのではないでしょうか。自転車通行帯の議論とあわせて、そもそも交通上の諸問題の元凶であるあまりにも偏重した「クルマ最優先のまちづくり」にメスが入ることを期待します。